スペース・エンジェル 週刊少年ジャンプ 1982年(短編) あらすじ/北条司のコメント 北条司のコメント 当時のジャンプ愛読者賞のための読み切り。 キャッツアイのスペース・オペラ版みたいな内容。ブラックホールの無尽蔵のエネルギーを利用し最終兵器を造ろうとしている帝国軍の陰謀を、連邦軍に雇われた女泥棒が阻止するという、ムチャクチャな話。 「キャッツアイ」の連載を始めたばかりの頃で、連載自体のペースもつかめていない状況の中、強行軍の執筆となった。集英社おかかえの缶詰ホテルで、連日の徹夜状態で仕上げた。 締め切り二日前の朝。気分転換にと、アシスタント達をホテルから近くの喫茶店に連れ出した。そこで、一人のアシがぽつりと「間に合うんスかね…」。その時点でまだ半分も原稿はあがっていなかった。彼らにしてみれば当然の不安。「間に合わせるんだよ…」と俺もぽつり。一同、ただ黙々と草を食ってるみたいな顔をしてモーニングを食べた。あのときの店内の俺たちの周りを取り巻く鉛のように重い陰鬱な空気と、対照的な眩しい朝日のさす町並みの景色を、今でもよく覚えている。
あらすじ/北条司のコメント
北条司のコメント
当時のジャンプ愛読者賞のための読み切り。
キャッツアイのスペース・オペラ版みたいな内容。ブラックホールの無尽蔵のエネルギーを利用し最終兵器を造ろうとしている帝国軍の陰謀を、連邦軍に雇われた女泥棒が阻止するという、ムチャクチャな話。
「キャッツアイ」の連載を始めたばかりの頃で、連載自体のペースもつかめていない状況の中、強行軍の執筆となった。集英社おかかえの缶詰ホテルで、連日の徹夜状態で仕上げた。
締め切り二日前の朝。気分転換にと、アシスタント達をホテルから近くの喫茶店に連れ出した。そこで、一人のアシがぽつりと「間に合うんスかね…」。その時点でまだ半分も原稿はあがっていなかった。彼らにしてみれば当然の不安。「間に合わせるんだよ…」と俺もぽつり。一同、ただ黙々と草を食ってるみたいな顔をしてモーニングを食べた。あのときの店内の俺たちの周りを取り巻く鉛のように重い陰鬱な空気と、対照的な眩しい朝日のさす町並みの景色を、今でもよく覚えている。